ついたて将棋をはじめよう!

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ついたて将棋のあれこれを紹介するブログ

【1-3】攻めと守りの考え方

【1-2】までの内容で、反則という独特のルールについて理解してもらえたでしょうか?ここからは、実際にどのように対局を進めれば良いのかについて、まとめていきたいと思います。

 

本将棋では相手の駒が見えますので、お互いの攻め方・守り方に合わせて自分も対応することができます。『相手が早めに動いてきたからこちらも攻め合おう』『相手が持久戦の構えだからこちらも守りを固めよう』といった具合ですね。

しかし、ついたて将棋の序盤は違います。反則や駒の衝突が起こらなければ、こちらは何も察することができません。もしかしたら相手が物凄く早く攻めてくるかもしれませんし、ガチガチに守りを固めているかもしれません。

お互い何をしてくるかは分からないので、自分のやりたい攻めを通すことを第一目標にするといいでしょう。相手の攻めにある程度対応できるようにしておくと、より安心して攻められると思います。

 

以下に一局の方針の例を挙げてみます。

  1. 相手が守りきれないスピードで攻め切りたい。自玉がピンチでなければ守りは後回し。攻めが切れたら守りに回ろう。(図は四間飛車速攻)

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  2. 少しだけ自玉を守ってから攻めよう。守りは固くないけれど、頓死の可能性は少ないから攻めに専念できるぞ。(図は中飛車準速攻)

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  3. 玉はしっかり囲いつつ、攻めも手厚くしよう。手数はかかるけど自玉が見つかってもすぐピンチにはならないな。(図は美濃囲い+四間飛車棒銀)

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攻めが早ければ早いほど相手の陣形は読みやすく、自分の陣形も読まれやすくなります。逆に攻めが遅ければ遅いほど、お互いの陣形は読みづらくなります。いろいろ試して自分に合った戦法を見つけてください。

本将棋では1つの戦法に特化して上達を目指すこともよくありますが、ついたて将棋ではオススメしません。様々な戦法を使えた方がそれらへの理解も深まりますし、手持ちの戦法が少ないと再戦時に読まれやすくなります(いわゆる人読みが発生する)。

ついたて将棋は反則10回の制限がある以上は基本的に攻め側有利なため、まず攻め方から身に付け、その後受けを学んでいくのがいいと思います。

 

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