【1-8】相手の反則内容を考えよう
【1-7】では王手をかけた後、反則数から『相手が△8二玉だったのではないか?』と予測を立てました。さらに相手の陣形を予測するため、相手の2回の反則内容を考えていきます。
まずは相手が△8二玉だったと仮定します。一番相手が起こしそうな反則は何でしょう?
やはり一番の候補は△同玉の反則ですね。これは特に理由がなければ誰でも試すでしょう。 2回の反則のうち1回目は△同玉の反則であると推理します。
他に反則しそうな候補はあるでしょうか?△同玉できないとなると、相手玉は逃げるしかないわけですが…。
相手玉が逃げて反則をするとすれば、△8三玉や△9三玉の反則が考えられます。他に△8一玉や△7二玉で反則する可能性もありますが、7一から王手されているので、逃げる方向としては不自然ですね。ここでは、2回目の反則は△8三玉の反則であると推理してみます。
相手が△8三玉の反則をしたということは『8三に歩がない』ということです。
以上のことから、相手の玉が逃げた方向などを次の図のように予想しました。
まず、8三の地点は歩が突かれていて空いていると想定。相手玉の逃げ方は△9二玉か△7三玉の可能性が高そう。9一には香車があるだろうと仮定しました。
ここまで推理できれば勝利はもうすぐそこです。次の記事ではいよいよ相手玉を追い詰めます。
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